マセラティはフェラーリのエンジンを搭載している!?
先日、マセラティにはフェラーリのエンジンが搭載されたモデルがあるという情報を耳にしました。気になったので調べてみました(笑)今日はマセラティとフェラーリのエンジンについてお伝えします。
マセラティとフェラーリ
まずは、マセラティとフェラーリの関係についてです。マセラティは1993年にフィアットの傘下に、そして1997年にフィアットの傘下のフェラーリの傘下になりました。
そこから、フェラーリのV型8気筒エンジンを搭載したり、製造工程の一部の工程を統合するようになったとのこと。ガッツリ関係があったのですね。今でも「フェラーリによって組み立てられた」等の謳い文句は聞きますよね。
実は異なるエンジン?
フェラーリのエンジンが搭載されたとしてよく知られているのは、クアトロポルテです。5代目のクアトロポルテはフェラーリのF430のエンジンをベースにしているとのこと。果たして、同じエンジンなのでしょうか?
中身は違う!
調べてみると、エンジンブロックは同じですが中身が異なるようです。
大きな違いはクランクシャフトの構造です。まず代表的なクランクシャフトの構造を2つ紹介します。
1つ目がシングルプレーン(フラットプレーン)、2つ目がダブルプレーン(クロスプレーン)です。
画像出典:YouTube
シングルプレーンの特徴は、点火タイミングが等間隔になるため排気干渉が起きないこと、大トルクが出やすいなどです。しかし、振動が大きくなるデメリットがあります。よって、シングルプレーンはレーシングカーに採用されることが多いようです。代表的なメーカーだとフェラーリやマクラーレンがこの方式を採用しています。
次に、ダブルプレーンの特徴は、点火タイミングが気筒ごとに90度ずれていることから不等間隔になり排気干渉が生じます。そして、パワーやトルクを出すのに不利であるようです。しかし、振動特性に優れているのでラグジュアリーな車はこちらを採用しているケースが多いです。マセラティもこちらを採用しています。
下の動画は英語ですが、絵がわかりやすいのでイメージしやすいです。
シングルプレーンとダブルプレーン、大きな違いでしたね。排気干渉が生じるかどうかは音にも明確に現れています。下にF430とマセラティ・クアトロポルテの動画を貼っておくので聴き比べしてみてください(笑)
まとめ
マセラティはフェラーリのエンジンを搭載していますが、大きな違いがあることがわかりましたね。
■エンジンブロックは同じだが中身は別物
■クランクシャフトの構造が異なる
■クランクシャフトの構造の違いにより特徴やエンジン音が大きく異なる
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