スバルとポルシェがこだわっている水平対向エンジンって何?
2018/07/09
![](http://kurumairoiro.com/wp-content/uploads/2018/07/subaru_boxerengine-4.png)
水平対向エンジン、別名ボクサーエンジン。このタイプのエンジンを搭載している自動車メーカは日本の誇りスバルと、多くの人の憧れポルシェくらいだと言われています。今日は、水平対向エンジンとはどんなエンジンなのか、またその特徴についてお伝えします。
構造
水平対向エンジンは、シリンダーを水平に配置し、左右対称にピストンが動くエンジンです。
ピストンの動きがボクシングの打ち合いに似ていることから、ボクサーエンジンとも呼ばれています。
画像出典:YouTube
上でも記述しましたが、今水平対向エンジンを搭載しているメーカはスバルとポルシェのスポーツタイプ(911、ケイマン、ボクスター)くらいです。
ちなみに、水平対向エンジンの発明者はベンツの創業者である、カール・ベンツです。
特徴
低振動
水平対向エンジンはエンジンの振動が少なく、気持ちのいいエンジンフェイールを提供してくれるとのこと。低振動の理由は、左右のピストンが水平に動くことで振動を打ち消し合うからです。
画像出典:YouTube
上が水平対向エンジン、下は左から直列エンジン、V型エンジンです。ピストンの動きで生じる振動の様子を表したものです。図だとイメージしやすいですね(笑)
低重心
また、水平対向エンジンはピストンを水平に、フラットに配置されているので図のように他タイプのエンジンより重心を低くすることができます。
画像出典:YouTube
スポーツタイプにおいて重心を下げることは特に大切ですよね。
その他にも、エンジンの重心を下げることで、安全面を高めることができます。前面からの衝突時にエンジンがもぐりこみやすいからです。
デメリット
上記のようなメリットがあるのに、なぜ他の自動車メーカは水平対向エンジンを搭載しないのでしょう。今度はデメリットを調べてみました。
1つ目は、製造コストが高い点です。エンジン周りのパーツが多くなってしまうためコストが高くなるようです。
2つ目は、制約が大きい点です。水平対向エンジンは、エンジンのストロークが車幅に直接関係してきます。
ちなみに、水平対向エンジンはショートストロークであることが多く、高回転は得意としますが燃費が悪くなるデメリットもあります。
エンジン音
水平対向エンジンのエンジン音は独特で、多くのファンがいます。実際に聞いてみると違いははっきりしています。
下の動画は直列4気筒と水平対向4気筒エンジンの音の違いを比較したものです。
こちらは面白かったので載せておきますね(笑)
まとめ
■水平対向エンジンを搭載しているメーカはスバルとポルシェ
■特徴その1、エンジンの振動が少ない
■特徴その2、他タイプのエンジンに比べ低重心である
■コストが高いデメリットがある
TOP画像出典:YouTube