ディーラーで聞いた、アストンマーティンの考え
2018/01/22
![](http://kurumairoiro.com/wp-content/uploads/2018/01/ASTONMARTIN_FUKUOKA_14-1.jpg)
以前、福岡のアストンマーティンを訪問した内容を記事にしましたね。訪問ではディーラーの方に多くのお話を聞きました。そこで聞いたアストンマーティンの車への考えが印象的だったので以下でお伝えします。
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アストンマーティン福岡、気になる中の様子や雰囲気とは?
DB11に関する記事はこちらです!
ディーラーで見たDB11、アストンマーティンの新たな流れが生んだモデルであった
工芸品を提供する
以前、ディーラーに行った際に見た展示車はついつい息を漏らすほど美しさだと記事でお伝えしました。アストンマーチンは高く評価されているデザインゆえにヨット、アパレル、デザイナーズマンション、潜水艦のデザインも手がけている程です。
展示車に乗り込むと車とは思えないラグジュアリー感を感じられます。見えるもの全てがレザーで覆われており、温かみを感じます。しかも、全て職人自らレザーを手がけたもので、その証としてシートのレザーの裏には手がけた職人のサインがあるそうです。
また、シートだけでなく組み立ても2箇所以外人の手で組み立てられます。ドアを閉めた際の隙間も左右で違うこともあるとのこと。こういった所が味が出ていてただの車ではない何かを思わせます。展示されているDB11に乗り込んだとき、これは何と表現すればいいのか?と思いました。
車でない別の言葉で表現したくなったのです。思考を巡らせているときにディーラーの方が言った単語がしっくりきました。それは『工芸品』です。
洗練された美しいデザイン、オーナーが決める色の組み合わせ、高級でこだわり抜いた素材、職人達が自らの手で手がける。そして、全く『同じ』ものはない。アストンマーティンは『車』でなく『工芸品』を提供するという考えのもと製造販売しているということが実感できました。
受け継がれる工芸品
ヨーロッパには古い車をレストアして乗るという文化があるそうです。父から子、そして孫に車を受け継いでいく文化、映画のワンシーンでも車を譲るシーンを見かけることがあると思います。
そんな、受け継いでいく文化のためにアストンマーティンはレストアをバックアップしています。少数生産性でもあるためアストンマーティンがこれまで販売した台数は7万台ほどのようですが、その内の90%は現存して走っているとのこと。これには驚きですね。どれ程アストンマーティンがレストアに力を入れているのかが伺えます。
また、言ってしまえば車はオーナーだけの持ち物でないというのがアストンマーティンの考えだそうです。オーナーは長い年月の一部分の期間だけを借りて乗っている、そして次の人に工芸品が譲り受けられるという考えもありメンテナンスやレストアをバックアップしているそうです。
このようなメーカーの考え・理念を知るとより欲しくなりますね。今回のディーラー訪問で私に新たな目標ができました(笑)