ディーラーで見たDB11、アストンマーティンの新たな流れが生んだモデルであった
2018/01/12
![](http://kurumairoiro.com/wp-content/uploads/2018/01/ASTONMARTIN_DB11_2.jpg)
先日訪問したアストンマーティン福岡、ディーラー内の様子を前回記事にしました。今回はショールームの中でも特に気になっていたDB11に関する情報をお伝えます。
前回の記事はこちらです!
アストンマーティン福岡、気になる中の様子や雰囲気とは?
DBシリーズとは?
アストンマーティンの伝統的なシリーズであるDBシリーズ。このDBですが、1940年代のアストンマーティンの経営であったデイヴィッド・ブラウンのイニシャルからきたものです。そしてDB5やDB10は映画007にもボンドカーとして登場しているなどDBシリーズは代表的なシリーズでもあります。
このDBシリーズの最新のモデルDB11は現在アストンマーティンの副社長であるマレク・ライヒマンがデザインしたモデルです。世界で最も美しいセダンであるラピードと同じデザイナーです。ちなみに、DB11はサメをイメージしてデザインされたということを耳にしました。言われてみればサメみたいですね。
2タイプのエンジン
DB11にはV12ツインターボエンジンとV8ツインターボエンジンの2タイプがあります。そして何とV8はメルセデスAMG製をベースとするエンジンです。AMG製とアストンマーティン製ではもちろんエンジン音も異なってきますよね?ですねのでエンジン音などのエンジンフィールには手を加えアストンマーティンの味付けをしています。V12はアストンマーティンが自社開発したエンジンです。
エンジンスペックは以下のようになります。
V12の最大出力が608PS,最大トルクが700Nm
V8の最大出力が510PS,最大トルクが675Nm
とてもパワフルですね。ラグジュアリーで紳士的なデザインである反面ワイルドな走りを見せてくれそうです。まさに映画007のボンドカーのようですね(笑)
アストンマーティンの新たな流れ
アストンマーティンの歴史は100年です。そして現在では次の100年に向けた「セカンド・センチュリー」というタイトルのもと新たなプランを進行しているとのこと。この流れの中製造されたのがDB11になります。
メルセデスAMGからエンジンを取り入れるといった製造方法もこの新たなプランの1つのようです。また、今まで扱いづらいという意見が多かった操作系もDB11からはメルセデスの操作系にすることにより改善されたようです。
オールマイティな車を製造するにはその分開発費用が膨らむわけですが、アストンマーティンは少数生産性であるため販売により掛けたコスト分のお金を回収することは難しことが考えられます。そこで操作系やV8エンジンなどは他メーカーから技術を提供してもらうことで、低コストで改善を図っているそうです。
デザイン
先ほども記載しましたが、世界で最も美しいセダンとされるラピードのデザイナーが手がけているDB11。エクステリア、インテリアは言うまでもなく上品で洗練された、見る人全てを魅了するデザインです。
そして、シートに座ればただラグジュアリーなだけでないことに気づきます。乗り降りのしやすさ、体を包み込むような快適なシート、重厚感、運転席から見た視界、ストレスを感じさせない広い車内空間など機能面にもかなり力を入れていることが走る前から感じられます。
一般的にスポーティーな走りをする車のエクステリアはダウンフォースを生み出すようなデザインになっています。駆動するタイヤを地面にしっかり密着させることで車の安定性が高まる、力が伝わりやすくなり加速をサポートするためです。
DB11のダウンフォースを意識したデザインからは大胆さを感じました。実は窓付近には人の手が入り込むほど大きな空間があり、その空間を通った風は後ろから出るような仕組みになっています。トランクを開けると両端の上側にこの風の通り道が見えます。
DB11のエンジンルームも見せていただきました。トランスフォームしそうな変わった開き方をしています(笑)
ちなみにラピードSはこのように開きます。こちらは一般的によく見かける開き方ですね。この違いもアストンマーティンの新たな流れの表れなのでしょうか。
ユーモアも残している
ディーラーの方にお話を聞くと、やはりボンドカーをイメージして来られるお客様は多いようです。そして、メーカーはそんなオーナーたちの心をくすぐるユーモアをタイヤに取り入れています。
DB11のタイヤはブリッヂストンのDB11仕様「S007」です。この「007」もしや?と思う方、そうなんです(笑)元は「001」であったものを変更して「007」にしているそうです。こういったサプライズもあるんですね。
まとめ
■アストンマーティンの新たなプランが進行中。DB11がその1台目
■文句なしの洗練されたデザインでラグジュアリーなエクステリア・インテリアだった
■DB11仕様のタイヤ「S007」、元の「001」を変更したもの